東高★男子サッカー部~私の仕事はマスコット
どうせ、泣いても笑ってもあと一日。
それに、沙良先輩なら真剣に聞いてくれるハズ。
「実は……」
練習はまだまだ終わらなさそうだし、私は最初から……最近の亮先輩の話まで、ゆっくりと思い出しながら沙良先輩へと話した。
先輩は途中かなり口を挟みたそうだったけど堪えているようで、全部聞いてから……大きな大きな溜息をつく。
「なんか、全然知らなかった事ばっかりだよ」
それでも、ここにいる宿命なのか
「まぁ、私も同じような事で悩んだりしたけどね」
そう言って、大きな黒目をくりくりとさせて笑った。