森下くんの恋愛事情

亀裂を入れた。 ・゚+゚・*快人side


ほんとに最悪。


「悪い。ごめんな」

「いいよ、快斗は悪くない」


涙を耐えて笑う莉音。

そんな顔をさせているのは俺で。

なんとも言えない気持ちになる。

莉音の隣に移動して。


「泣いていいぞ。全部俺のせいだ」

「だ、いじょう、ぶだから」


いつも耐えてる。

莉音の癖。

大丈夫じゃないくせに、

そんな素振りもできないくせに、

耐えてる。


「ほんとに?耐えなくていいぞ。

いつもちゃんとお姉さんしてんだから

今は泣いても誰も文句言わねぇよ」


莉音のことを抱きしめて、背中を撫でる。

< 245 / 585 >

この作品をシェア

pagetop