森下くんの恋愛事情

ほらきた。

おもったとおりだ。


「好きだよ。嫌いになんてなれるわけない。

なに?安心したかったの?

敵がいなくなって欲しかったの?」

「違う。でも、そんな感じなら俺は何も言えない」

「なにか言いたいことがあったの?いいたいならいえばいいじゃん」

「いいよ、別に。あと、お前の全員リレーのとこ、俺が走るから」

「あっそ」


兄貴はさっと出ていく。

そのままベットに倒れこむ。


やばい。

ほんとに馬鹿だと思う。

2人がくっつきたかったからくっついたのに。

けんかうってどうすんだよ。

莉音は、

兄貴と一緒にいることを望んでいる。

兄貴も、

莉音と一緒にいることを望んでいる。
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