~悪魔執事とお嬢様~



いや、執事の、
(今はシリウスが執事だが、
前にも執事がいた。)

ヴィルジーは全面できてたな。


その代わりボディーガードは
てんでダメだが。



しかしヴィルジー・ウォレストン
(Virgie・Wallaceton)は

長年、
それこそ私が生まれる前から支えていた。


使える主人が亡くなったショックは
大きいだろう。


ならば納得か。



あ、いや、納得じゃない。

ヴィルジーがダメだったとしても
なにもしずにここまで酷い有り様にした

残り五人のバカクィンテットは許せん。



「あの、お客さまですか?」



私が怒りに煮えくり返っているところで
メイドが声をかけた。


茶髪で童顔。

目は水色で、鋭くもなく垂れているわけ
でもない大きな優しい目付きの彼女は、

名を
セーラ・メイス(Sara・mace)という。


ドジでバカで何もできないが愛くるしい
顔つきだから怒るに怒れない。


何もできない、といったが、
戦闘に関しては異様に長けている。


特に接近戦だ。



剣、ナイフを持たせたら、右に出るものは
少ないだろう。


お父様が三年前からボディーガード系の
人材を求めたからこうなった。



んっ、まさか、襲撃を予測していた!?


三年も前に?

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