窓の外は晴れ



――――




美「ドド…ドラマ出演決定?!」








佐「おめでとう!それに今週は3本もテレビの仕事が入ってるぞ
ぶっちぎりで新人女優の注目がA社の紗保だったのが、ラジオや雑誌、それにPVでだいぶ知名度あがったみたいだ。
この前必死に挨拶巡りしたお陰で、どんなもんかってゲスト出演が3本だよ!凄いよ!」




美「…………信じられない。」



佐「紗保との共演PVは、今期活躍する女優のタッグだってもっぱらの噂だし」



美「私がこんなにテレビ出れるなんて…それにドラマだなんて。すっごく嬉しいー!!」




私は思わず佐々木に抱きついた





佐「まだドラマは主役ではないけど、だけど凄い事だ。おめでとう!本当におめでとう」



美「私、なんかまだまだ行ける気がする!…やっぱり売名行為なんかしなくたって…」



佐「いや、円衣裕太は利用しよう
こんなチャンスは無いんだぞ!
ただの売名行為なんかじゃない!
円衣裕太と熱愛だなんて、日本国民が注目するような相手だ。誰かに取られる前にやるんだよ」



美「…うん……そうだよね」



佐「なんだ?円衣裕太とうまくいってないのか?」



美「うまくいってないというか…
全然普通の友達だし…」



裕「もうちょい美織の露出が増えてきたら、円衣裕太を食事に誘い出せるくらい仲良くなっといてくれよ」



美「うん、わかった…」





佐々木にドラマの台本を貰ったが全然頭に入ってこなかった

佐々木は…本当に本気で円衣裕太を利用する事しか考えてないんだ
芸能界ってそうでもしないと生き残れないの?



私は台本を閉じて携帯を開いた


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