迷走女に激辛プロポーズ
「まぁ、当然だろうな。で、解決したのか?」
「エエ、後でご報告しますが、まずはあちらへ……」
クイと顎を舞台に向ける。兄は、アァ、と頷く。
だが、そう言いながらも、佑都の腕が私を抱き寄せる。
「楓、寂しかった」
髪に顔を埋め、甘く切ない声が言う。
私はピキーンと慌てる。オイ、こら、公衆の面前だぞ!
目だけキョロキョロ動かし、辺りを偵察する。
案の定、皆のニタニタ笑いが目に入る。
「楓、今日は一段と綺麗だ。花嫁みたいだな……愛している」
だが、クラクラするような甘い言葉と、彼の腕の中があまりに心地良く……身を委ねてしまう。
長いようで短い抱擁を解くと、佑都は周りに聞こえないように囁く。
「後で、もっと抱き締めてやるからな」
そして、手を握ると悠然と壇上へ向かう。
海が割れるように、人々が左右に分かれ、道を作る。
華有る彼に連れられ、華も無いのに花道を歩く私。
もう、勘弁して下さい! 恥ずかしさマックスだ。
何となく、清香が言った言葉の意味が分かった。
『普通の幸せねぇ……一番遠いかも』
嗚呼、本当に……遠くなっていく!
「エエ、後でご報告しますが、まずはあちらへ……」
クイと顎を舞台に向ける。兄は、アァ、と頷く。
だが、そう言いながらも、佑都の腕が私を抱き寄せる。
「楓、寂しかった」
髪に顔を埋め、甘く切ない声が言う。
私はピキーンと慌てる。オイ、こら、公衆の面前だぞ!
目だけキョロキョロ動かし、辺りを偵察する。
案の定、皆のニタニタ笑いが目に入る。
「楓、今日は一段と綺麗だ。花嫁みたいだな……愛している」
だが、クラクラするような甘い言葉と、彼の腕の中があまりに心地良く……身を委ねてしまう。
長いようで短い抱擁を解くと、佑都は周りに聞こえないように囁く。
「後で、もっと抱き締めてやるからな」
そして、手を握ると悠然と壇上へ向かう。
海が割れるように、人々が左右に分かれ、道を作る。
華有る彼に連れられ、華も無いのに花道を歩く私。
もう、勘弁して下さい! 恥ずかしさマックスだ。
何となく、清香が言った言葉の意味が分かった。
『普通の幸せねぇ……一番遠いかも』
嗚呼、本当に……遠くなっていく!