タイム・リミット
「ふーたばっ」
「ふぁひ(はい)?」

入学式から三ヶ月。
私服の顔でママンお手製のお弁当を頬張っていた私に、優子が駆け寄ってきた。

「あのさー」
「うん?」

私がそう答えると、ひとまず優子は購買で買ってきたらしいパンを口に含んだ。

「何よ?」
「うん、ちょっほまっふぇ(ちょっとまって)」

コクリ、と喉をならしてパンを飲み込むと、彼女は身を乗り出すようにしてこう言った。

「林間学校、参加してみない?」
「林間学校??」

私は怪訝な顔を浮かべたに違いない。


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