Tower of Fantasy
「サンキューな!サーラ!やっとあいつを追い払えた!」


リューロは上機嫌でサーラの頭を撫でた。

そのとき、リューロの首筋にひやっとした鋭いものがあたった。


「…その辺にしとけ」


振り返ると、ルイスの冷たい目。


「…なんだ?やるのか?」


「やめてリューロ!今のあなたじゃルイスには勝てないわ!」


「何言ってんだよ、お前俺より弱いくせに!」


「前まではね。でも…リューロ、鍛錬さぼっていたでしょ?村に一度帰ったほうがいいわ」


そう言われ、リューロは俯いた。


「ルイス、アクア。私たち一度家に帰るわ。私たちの剣の師匠に会ってくる。あなたたちはどうする?」


「一緒に行くに決まってんだろ。サーラのお師匠さんってすっげぇ気になるし」


「私はサーラとずっと一緒にいたい」


「…ありがとう。そうと決まればさっそく出発するわよ、リューロ大丈夫?」


「…あぁ」


「じゃあ、いろいろありがとうマゼルダ!また会いましょう!」


「気をつけてね、サーラちゃん!」
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