Tower of Fantasy
リューロはぶーたれながら剣の素振りをしていた。


「…お前何してんの?」


ルイスに話しかけられてハッとした。


「素振りに決まってんだろ…」


「集中せずに?」


「…」


図星で俯いてしまった。

そんなリューロを見たルイスは、いいことを思いついた。


「なぁ、手合わせしてくれね?」


「なんで俺が」


「レクトで初めて会った日。俺ら勝負する予定だったじゃん。今やろうぜ」


「えー…」


「なんだよ、自信ねーの?」


「あるに決まってるだろ」


「じゃあやろうぜ」


「チッ…しょうがねーな」
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