恋人はご主人様



名案!と言うように、河谷くんが頭を下げる。

やっぱり…絢菜さん家ってすごいんだ…。


「頭を上げなさい」


凛とした声に頭を上げた。

河谷くんを見つめる目は…冷たい。


「ここは学校よ。
 ビジネスする場所じゃあないわ」

「っ、でも…ッ!」

「それに私もあなたも会社の人間ではない。
 ただの生徒よ。
 その甘い考え…捨てたらどうなの?」

「…ッ!…すいません、でした…」


とぼとぼと歩いていく河谷くん。



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