傍ら
莉奈が癒愛を連れて家をでていった。

「もうアンタとは一緒に暮らしていかれへんわ」

そう言い残して。

もうあいつらがいなくなって三日が経つ。

戻ってこいと言っても、実家まで連れ戻しに行っても、謝っても、莉奈は応じなかった。

「離婚してや」

そうとしか言わなかった。

やっと諦めがついてきて、突き付けられた離婚届を書く気になると左側と右側が気になりだす。

そしてなかなか書けない。
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