お兄ちゃんと秘密のキス
「…まぁ、それは屋良くんの気持ちが分かる気するけど…」
ゆめかはチラッと私を見る
なんだ。
ゆめかも屋良くんに賛同しちゃうんだ。
私がムスッとしていると、
ゆめかは「やれやれ」といったかんじで
私に話始めた。
「大体ね、あんたは確かに無防備なのよ。
つーか、自覚症状がないっつーか…」
「はぁ…そうですか」
いくら親友の話でも、
どうしても信じがたい。
だって、私は告白された事なんて一度だってないし。
ゆめかが私に同情して、
嘘をついているとしか
思えないんだ。
「…まだ、信じてないね。
私が知ってるかぎりだと、2年では、坂下くんと相田くんと田原くん、そしてその他大勢があんたの事が好きらしいよ。
まぁ、もちろん3年生や1年生にもモテてるみたいだけど。」
「えぇっ」