お兄ちゃんと秘密のキス
「別れたい」
「なんで?」
彼は目をあわせてはくれない。
だけど、
私は続けた。
「私ね…
ひかれちゃうかもしれないけど…
お兄ちゃんが好きなの。」
「……」
「あたしねっ
屋良くんの中にお兄ちゃん探してた気がする。
"屋良くん"として見てなかったの、きっと。」
彼は数歩歩き、また止まる。を、繰り返していた。
「でもね、
もし、屋良くんがいなかったら、
あたし、お兄ちゃんが好きなんだって気付けなかった。」
私は今にもこぼれそうな涙を必死にこらえた。