お兄ちゃんと秘密のキス
オジサン…もとい、加藤 あつしさんも、私を不安そうに見つめ、軽く頭を下げた。
何もそんな不安そうにしなくても……。
別に反対なんてしないから。
「いいんじゃない?」
「「え?」」
二人の声が重なった。
「お母さんがずっと一人じゃ心配だし。」
「ひかる……」
「ひかるちゃん……」
「幸せになんなよ?」
「うっ…ひかる…ありッがとう…ヒっ」
「もーお母さん!泣かないでよ〜〜」
私は笑った。