お兄ちゃんと秘密のキス
──次の日。
私は、思いきって私から話しかけてみた。
「屋良君!」
「なに?」
綺麗な目が私を見つめる。
「あ、あの。学校案内しよっか…?放課後…。」
うわぁぁぁ!!!!!
わ、私は何を言って……ッ
断られるに決まってるじゃないか。
「……」
ほら。屋良君は無言。
急に自分が恥ずかしくなる。
「よろしく。」
「へ?」
首を傾げる。
「学校案内。よろしく。」
彼はそう言うと机に顔を伏せてしまった。