涙のカタチ
私の隣の人は、栗色の髪の毛を
腕に押し付けて寝ていた。


近づきたくないオーラを発していた。


担任らしき人が来ると
隣の人は眠たそうにまぶたを擦っていた。


「今年一年、お前らの担任をする原沢だ。よろしくな。
それじゃあ、今から一人ひとり自己紹介をしてもらう。」


黒板には
__名前
__好きなもの
__頑張りたい教科
__一言
     
が書かれていた。



どんどん自己紹介が進んでいき
隣の人の自己紹介になった。


「森下 翔太です。
好きなものは_______桜色。
頑張りたい教科は得にありません。
一年間よろしく。」

面白いこともなく終わってしまった。

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