バカなキミ。
そして美容室へ到着。
ここはあたしのお気に入り。
「いらっしゃい…あ。季咲ちゃん!」
「こんにちは中山さん。」
あたしは笑顔で挨拶した。
中山さんはあたしの髪をいつもカットしてくれる男の人。
「中山さん。今日はあたしじゃなくてこの人の髪をやってほしいの。」
そう言って玲の腕を引っ張る。
玲は挙動不審になっている。
「おお!かっこいいね~。季咲ちゃんの彼氏??」
「うん。」
あたしはちょっと優越感に浸った。
「じゃ彼氏くん。ここ座って。」