黄昏の千日紅










先輩の見えている世界はきっと素晴らしい



穢れを知らない宝石のような美しい瞳は、こんな薄汚い世界には相応しくない



お世辞にも綺麗だとは言えない、人工的な光とは180度違う




とても



とても



美しいのだ





硝子のように透明で、繊細すぎる彼の心も、瞳も、壊れて欲しくない





何の色にも染まって欲しくない





透明でい欲しい



ずっと



そのまま












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