シャンデリア
痛み
・・・いたい。
・・・痛い。
イタイ。

カタカナ表記が一番ピッタリくる感じがする。
 
毎月の生理痛。
前はコレが来る度、なにかと憂鬱だった。

夏なら体育の授業中。
プールサイドで待ってるときの男子の視線。
冬は教室の寒さ。
廊下や窓から冷たい空気が伝わる。
寒さで痛みが増す気がした。

最近はこの痛みこそ待ち遠しい。
下腹部に響く痛み。
自分の身体といえども抵抗する術もない。
薬は飲まない。
何年か前にやめた。
イブプロフェンのせいで手足が痺れたから。
不自然なその不快感は我慢できない。
自然な痛みの生理痛には今や安心感すら感じる。

まだ誰にもばれない。
責められない。
傷つけない。
だから、大丈夫。

今は自分で自分の膝を抱え、
丸くなりベッドの上に横たわっている。
イメージ的には小鳥の巣の卵だ。
兄弟たちはすでに巣立ったというのに
私だけが藁の巣に最後に残ってしまってる。

皆はどこにいったんだろうか?














 
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