君が好きです…
1章
恋なんて…

*菜月side*

「なあ、菜月俺達もう別れようぜ」

ある日突然彼氏に分かれを告げられた。

「うん、今までありがとう」

泣くな…絶対に泣いちゃだめだ今は我慢しろ…

「元気でな」

「ゆうくんも元気でね」

そう言って私はゆうくんの方に背中を向けそのまま振り返らずに涙を堪えながら歩いた。

歩いているうちに無意識に学校の近くの公園にたどりついた私は、少し頭の整理をしようかとベンチに腰を下ろした。

私の何がダメだったんだろう…

そんなことばかり考えていると自然と涙が溢れ出す。

「うぅ…クス……」

泣いちゃだめだ、泣くなーー・・・
そう自分に言い聞かせるが、涙は止まってくれなかった。

「あれ?水野?」

「えっ?」

振り返るとそこには、クラスメイトの城崎恭輔が不思議そうな顔をして立っていた。

「お前泣いてんの?」

「べ、別に泣いてなんかいないし」

うっわ…最悪よりによって城崎に泣いているところ見られるとはーー・・・・

「何してんの?」

「あんたこそ、こんなところでなにウロチョロしてんの?」

「お前な、人が質問し店のに質問し返すなよな…でもまぁいいか、さっきレポート提出しに学校に行ってきだとこ」

「ふぅーん」

「んで?なんで泣いてんの?」

「……ふられた」

「こりゃあ…気の毒だな」


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