《短編》時計仕掛けのカトレイヤ
⑦0時1分のHappy Birthday
―ドクンッ
慣れない鼓動に意識が浮上する。
ードクッ、ドクンッ
拍動とともに、全身に駆け巡る血液。
まるで人間みたいな感覚に、私の意識はどんどんい清明になってくる。
――カトレイヤ
誰かが私の名前を呼んでいる。
誰だろう、ううんでも聞き覚えがある...。
そうだ、この声は...っ!!
「カトレイヤ!!」
瞼を持ち上げると、声の主が目を見開くのが分かった。
そして、涙を流すと、微笑む人...。