空から君へ愛の手紙を。

「何処か行こう!」って言ってよ。

もう、何でもするから。

ねえ、空!!

「ななちゃんっ。」

そんな私を見て、空のお母さんは私を抱きしめた。

強く強く。

空のお母さんは恨んでないの?

自分の娘を犠牲にした人が自分の腕の中にいるんだよ?

「ななちゃん、あなたは何も、悪くないの。悪くないっ。」

空のお母さんはまるで、私の心を呼んだみたいに。
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