笹に願いを
私にとって家とは、帰る場所であり、疲れた私を迎え入れてくれる場所でもある。
温かく快適に過ごせる自分の巣を作るんだ。

不意の思いつきとも言える想いは、次第にどんどん膨らんでいった。
「思い立ったら即行動!」的に、私は場所や条件を次々とリストアップして、頭の中の想いを具体化していき、休日に住宅展示場や物件を見て回った。
そしてとあるマンションの1室に巡り会った。
そこは、3LDKを2LDKに改装していて、おかげで仕切りも少なく、全体的に広々として見えた。
決定的だったのはバスルーム。
壁の白タイルや、床の市松模様のタイル、バスタブにシャワー、陶器の洗面台にトイレといった、一つ一つのつくりは至ってシンプルなのに、イギリスのB&Bを思わせる、ちょっとカントリーチックな趣を感じた。
そういうテイストのインテリアが好きな私だから、たちまちハートのアンテナがキュンと高鳴ったのが自分でも分かった。
きっと仕事さながら、目も輝いてたに違いない。

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