【短】ソルト男子にはシュガーを。



椎名くんの部屋の前に着いて、深呼吸する。


今日ももらってくれるかな。



ため息を1つついて心を落ちつかせる。




──コンコン


「椎名くーん!」


ノックして、いつものように呼ぶ。




…でも、出てくる気配がない。


え?まさか無視されてる?


昨日の不味かった?


どうしよう。



心臓が嫌な音をたてる。




「む、村本ですけどー!!」



やっぱり返事はない。


嫌われちゃった?




私はドアの前で、呆然と立ち尽くしていた。





その時。



「…なにやってんの?」



後ろから椎名くんの声が聞こえた。




< 11 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop