オトナの恋は強引です!
その日の夜。
ドラゴンは荒木さんの事は何も聞かずに
「愛してる。」と囁きながら私を何度も抱いた。
朝方、眠りにつく前に
「サクラは俺の妻だよ。」と言って、抱きしめたので、
「竜二さんは私の夫です。」と首に手を回すと、
「うん。」と言って、お互い見つめ合う。

ドラゴンは深く私を抱き直して、目を閉じる。
私も安心してドラゴンの胸に顔をつけて眠る事にした。

その翌週、
私は最後のお菓子を習って、お料理教室を退会した。

荒木さんはいつも通り笑顔を見せ、
「元気で。」
と私の手をそっと握って教室のドアを閉めた。


Dragonで私の作ったデザートは日替わりで出されるようになり、
食後に多く注文されるようになった。
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