オトナの恋は強引です!
春か、6月に披露宴をするつもりだったけれど、
広い会場を1日借りきったり、お義父さんの仕事関係の招待客の事を考えて、
10月に披露宴って事になった。

この間、
ドラゴンの家族と話している時に、
「俺、子ども欲しいんだけど、それまで待たないとダメ?」
とドラゴンが独り言のように言ったのを、お姉さんが、
「ちゃんと避妊しといて。ドレスがきれないと困るでしょ。」と言ったので、
私は顔が真っ赤になる。
…ドラゴンがこども欲しいんだ。って始めて知ったけど…?
こども欲しいって思ってたんだ。
私もそのうちって、ぼんやり思ってたけど、
急に具体的?になったのかな。
こどもかあ。
って、考えてたら、
「サクラ、俺、こども欲しいんだけど。」と横に座ったドラゴンが見つめてくるので、
「…私も、そのうちって思ってました。」と言うと、
「じゃ、披露宴が終わったらって事で。」とドラゴンが私の顔を見て笑う。

「1人くらい女の子の孫が欲しいけど。」とお義母さんがが笑う。
「どうかなあ、私のところも、お兄ちゃんのところも2人とも、男のこだし。」とお姉さん。
「この話はおしまい。2人ともプレッシャーかけんなよ。」とドラゴンが顔をしかめ、
「はいはい。」と2人が返事をして、披露宴の話に戻った。

よかった
心の準備はまだまだだったし…
そうなんだ。
こども欲しいって思ってたんだ。


ドラゴンのこども。

…私も欲しくなってきた。
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