メープル*パンケーキ【1巻】
しかしその後にふっと笑ってこう言った。
「―そうだよ。…俺は怖くないから。」
掴んでいた手をそっと放して2、3歩程下がると俯き加減で口を開いた。
「…俺、こういう時どうやって接して良いか分からなくて…今凄くテンパってて、どんな言葉掛けたら良いのかとか分かんないんだけど…」
『……大丈―』
大丈夫。
そう言い終える前に彼は再び私に向き合い、真っ直ぐ目を見てはっきりとした口調で言い切った。
「でも今、松岡さんの事を1人にさせたくない。」
『冴木君っ……。』