メープル*パンケーキ【1巻】

「ん~♪夏は良いね~♪この暑さが堪らない!!暑い日には熱々のコーヒーだよな~♪美味!!」

……と、こんな感じで夏バテには無縁みたい。普通ならアイスコーヒーが飲みたくなると思うんだけど……好みがあるもんね。

「…見てるだけで暑い。マスターあんま近寄らないで。」

隣に座る冴木君はボソッと独り言を溢してカウンターにとっ伏せた。
私は何気なく冴木君に視線を移すと目を閉じている彼に一瞬目を奪われる。

…最近の冴木君は疲労の色が濃いから、ちょっと心配。

「随分バテてんじゃないの、幾斗♪……まぁ、バテてる理由は彼女が原因ってのは分かるけど~♪」
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