【完】素直じゃないね。
「よし、やるぞ!」
狭い資料室に、あたしの気合いを入れた声が響く。
残された昼休みは、二十分ほど。
その間で、なんとかしてこの高く積まれた書類に印鑑を押し終えなければ。
こういう作業って実はすごく苦手だったりするけど、そんなこと言ってられない。
半ば啖呵切っちゃったようなもんだし、井沢先生にあたしだって頼りになるってわかってもらわないと。
そうしないと、高嶺への負担が増えるばっかりだ。