【完】素直じゃないね。
◇. 高嶺side
四時。
俺と美織は、ショッピングモールからの帰り道を歩いていた。
「はぁ、今日は楽しかった〜。
付き合ってくれてありがとう」
少し前を歩きながら、微笑を浮かべた美織がこちらを振り返る。
「どーいたしまして」
言いながら、元気を取り戻した様子の美織に、ひとまず安堵する。
この前、俺がいなくなる夢を見たというあの時は、顔面蒼白で今にも壊れてしまいそうだった。
俺がフォローしねぇと……。
そう思った矢先、美織から提案されたのが今日のデートだった。