ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。

｢俺、凪の事好きなのに？｣

｢は？｣

｢なのに、やめるの？｣

｢いや、えっと？｣

｢なーにー（笑）？｣

｢それは……
瑠依くんは、私と付き合いたいって事？｣

｢うーん、別れる事、考えるとやだしなー。
でも好きだよ？｣






｢……はは。うん。ごめん。｣

｢なにがー？｣

｢いや、瑠依くんと私の好きは違うよ（笑）？｣

｢なんで？｣

｢あはは。瑠依くん、さっきから、もう。
１から10言わないとダメ？
それは、さすがにやばいって（笑）｣

｢えー？何それ？｣



｢瑠依くん……さすがに怒るよ（笑）？｣

｢怒んないでよー（笑）｣

｢はぁー。もう、いいや。
こんな話するのも、今日で最後だしね。

瑠依くんは私が嫌いじゃない。

でも、私は、それじゃ嫌なんだよ。

私は私だけがいい。付き合って、めんどくさくてすぐ別れるとかじゃなくて、いっぱい話て、喧嘩して、それでも、ちゃんと仲直りしたりして。


私だけにキスして欲しい。
私だけに、必死になって欲しいんだよ。


別れた後、めんどくさいのが嫌なんでしょ？
だから、ほら？別れる前からめんどくさい（笑）

瑠依くんのめんどくさがりに
私は勝てない。


ね？だから、瑠依くんは私とは付き合わない。

だから、もう、私に可能性はない。

以上。

はぁー。本当にどんだけなのよ（笑）｣



｢凪……。｣

｢瑠依くん、バイバイ。キス、ありがとうね。｣


そう言って、
瑠依くんを1人置いてけぼりにして、
私はそのまま自宅に向かって歩きだした。


思ってた以上に、簡単で、

あっけない

終わり方になったな……。


私は

まだ、瑠依くんが好きだよ？


でも、
瑠依くんは、

私を同じ学年だからとかじゃなく、

私に
本気の恋なんてしていない。


例え、
私が他校の女子で付き合えても

結局、私は
あの子と同じ道を辿るだけなんだ……。