ダメオトコに恋して、バカ男に恋されて。
「そもそも、なんでそんな瑠依なの?」

「……。」

「外見?」

「……も、あるけど……。」

「なにー?」

「言わない。」


瑠依くんを好きな理由……。もちろん外見がかっこいいのも否定はできない。でも、それだけじゃなくて……。

「凪、辛くないの?」

「へ?」

「いや、普通の感覚で言えば?」

「あ、あー。そーだね。」

「おまえ、瑠依に彼女出来ても諦めたりしないじゃん。だから周りとか、単なるミーハー心とか言われてるよ?」

「あー。みたいだね。」

「いつまで、……そんなんしてんの?」


「……。」

「え、ちょっとおい?」

とっくに食べ終ったパスタの皿を横に置いて、無言で、
ドリンクバーのジュースを取りにいく。
いつまで?

そんなのわかってる。

わかってるのに。
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