冷たいストーカーに心が乱されています
変化
あれは何?

カフェでバイト中の今、ガラスばりの向こうに見える人影が気になってしょうがない。

電信柱の影に隠れ、こちらをチラチラ見ている男。

なんで…?

そんなことするやつじゃないでしょ!

私に無関心、無表情、無言の三拍子に加え、冷徹だった彼がどうして…?

最初は気のせいだと思っていた。

誰かと待ち合わせ…とかかな、なんて。

別れたのは五日前。

その次の日から毎日毎日、ガラスばりの向こうに彼がいる。

しかも、バイト後も一定の距離を保ちながら着いてくる。

話しかけるわけでもなく、ただ無言で着いてくる。

バイトだけに限らず、大学でも同じ講義の時はひたすらこちらを見てくる!

何か言うわけでも、されるわけでもないから、害はないけれど。

良い気はしないよね。

なんて、すっかり冷めた私がいるわけなんだけれども。

「ねぇ?高遠彗(たかとおすい)さんや?そろそろ聞いてもいい?」

『ん?』

「あれ、何?」

呆れた表情で聞いてきた子は、私の友達の久世蜜果(くぜみつか)。

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