専務に仕事をさせるには

副社長とSMクラブへ行った日から10日。

あれ以来グレイスには行っていない。


昨日は午後から専務と外室し、そのまま直帰したので連絡事項などメールが気になって、いつもより早く出勤すると、すでに鈴木さんが出勤していた。

随分お早いことで、あれ?パソコンが起動しない…どうして!?昨日はなんともなかったのに…

「鈴木さん、パソコンの調子が悪いんですけど…」

「私のはいつも通りなので、あなたの使い方が悪いんじゃなくて?」

使い方って…昨日はなんともなかったし、今日はまだ何もしていない。

室長は今日社長と子菱デパートによって、午後から出社する事になっているし…

仕方ない、後で総務に連絡して見てもらおう。

「あの鈴木さん、なにか連絡事項や予定の変更の連絡は室長から入ってますか?」

室長が朝居ない時は必ず全員のパソコンに室長から連絡事項などのメールが届く事になっている。

「ええ、重役会議は11時から14時に変更になったそうよ。専務さんに伝えた方が良くてよ」

明日の重役会議は会長も出席する大事な会議で、専務はここで副社長の悪事を暴くつもりで居る。

渉にも今日調査報告書を持って来て貰う事になっている。

鈴木さんにお礼を言って、専務のスケジュールを伝えに専務へ向う。





< 172 / 216 >

この作品をシェア

pagetop