専務に仕事をさせるには

アルヴェルトと別れて専務に連絡を入れようと鞄から携帯を取り出すと専務からメッセージが入っていた。

いつものホテルで待つと。

私は社長に電話をかけ、ちゃんと書類に目を通した上で、後日、アルヴェルトの方から連絡をくれると伝えた。

そして、急ぎ専務の待つホテルへと向かった。

専務にはアルヴェルトの事を全て話した。

「なんだそれ、マセガキすぎるだろ!?そんなガキの頃からひとの女にちょっかいかけるなんざぁーやっぱりエロヴェルトだな!?リンリン、何もされなかったか?」

「大丈夫ですよ!私に何かしようものなら、蹴り入れてやりますから!」

「アハハハ、そうだな?リンリンは女王様だからな?誰も手出し出来ないな?」

「もーその話はやめてくださいよー」

専務にシャワー浴びておいでと言われ、私は素直にシャワーを浴びに行く。

服を脱ごうとして手が止まる。

「なんかヤバイ気がする」

私は慌てて扉の鍵を閉めた。と、その時ガチャガチャとノブを回す音がする。

やっぱり来た。

「専務、ダメですよ!今日は絶対に無理な事分かってますよね?」

「どうしても?」

「どうしても!大人しく待ってて下さい」

その後静かになったので専務は諦めてくれたようだ。

私はゆっくりシャワーを浴び、バスローブを着て扉を開けると、真っ赤なバラの大きな花束を持ち、ひざまついた専務が居た。

え?

「瀬戸鈴々さん、この地球が破滅して宇宙の藻屑となっても、俺は君を守り愛しぬきます。だから、俺と結婚して下さい」

「………」

「リンリン?」

「あの…地球が破滅したら、どうやって守ってくれるんですか?」

「そ…それは…だな…何処かの星とロケットを買ってだな…リンリン!そうじゃないだろ!?」

「うふふ冗談ですよ?はい!…宜しくお願いします」

私は花束を受け取った。




  −完−




< 207 / 216 >

この作品をシェア

pagetop