専務に仕事をさせるには
宮崎工場長は書類に目を通すと

「これは私の上げた内容とが違いますね? この書類に表記してある生地の品番は間違いなく最初に本社から送られて来た物です。 しかし直ぐに小岩開発部長から連絡が合って差し替えが送られて来ました」


「小岩開発部長どういう事ですか?」


「はい…えっと…仕入れ業者が変わって仕入れ値が変わりまして…」


「仕入れ業者が変わったなどと私は聞いてませんよ? それに質が落ち金額が随分高くなっては業者を変える意味はありませんよね?それにこれは虚偽の報告と言う事になりますね?」


「…あ…それは…」


「業者変更は誰の支持ですか? それともあなたが独断で?」


「ちっ違います! これは佐世保常務の支持…」


「小岩君! 何を言ってるんだ!! 私は何も知らないぞ!!」


「そんな佐世保常務…」


「佐世保常務? あなたが業者に高額なリベートを要求してそれを個人口座へ入金させている事は調べが付いています。 告訴の手続きの準備も、もう済んでいます」


「なんだと!?」


「この場で佐世保常務の解任決議を求めます。 佐世保常務の解任に賛成される方は挙手をお願いします」

社長は凛とした態度で言う。



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