ひとナツの恋
想い出





あのあと何度もキスをして、何度も体を重ねた。


人肌はあたたかくて、柔らかくて、でも海渡は男の子だから少し筋肉質で。



海渡がいなかったら私は今も自分を責め続けてたかもしれない。



あれ以降ずっと会ってないし連絡すら取ってない。

元気かな…て、ふと思う。会いたいなって。




「なっちゃーん!!」

「春菜…」



大学で再会した春菜は前と変わらず私に接してくれた。


なっちゃんは気にしてても私は気にしてないよって仲良くしてもらってる。



少しは自分を責めなくなったね。そうも言われた。




「また、海渡君の事考えてたの?
ホント好きだねー」

「…別に、そんなんじゃ…」

「また会えるといいね。
なっちゃんの傷を癒してくれた人」




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