透明な子供たち




そんな毎日が続き、華那子はすっかり家に帰るのがいやになってしまった

家に帰ってもおやつはないし、今日あった出来事を笑顔で聞いてくれる母はもう居ない

母はいつだって、その日あった出来事を永遠と話す華那子に笑いかける。どんなに疲れていたって、話に相槌を打ってくれる。
だからどんなに平凡で、どんなに些細な出来事でも、帰ったらお母さんに話そう。そう思うと大切に出来た


でも、母は変わってしまった。





家族団欒の食事の時間だって、今じゃテレビすら付けない
まるで誰かの葬式のような静けさでご飯も喉を詰まる
目の前に座る母のベージュのトップスが、チラチラと黒い喪服に姿を変える。


唐揚げやオムライスなんかは食卓に並ぶ事はなくなった。白いご飯に買ってきた惣菜が一品。
夕方特売、半額、出来立。そんなシールの貼られたタッパーごと、テーブルに並べられたオカズは冷えている。





学校からの帰り道、「帰りたくない」そんなわがままを言う華那子を、秋良は引きずりながら毎日家まで連れて帰った


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