久遠の愛と約束を



「あーなんとなく覚えてるような…ないような…」

「紘那からしたら変なお兄さんに話しかけられたって記憶かもしれないけど、俺からしたら人生の転機だからね。

そして、またこうやって会えた…奇跡以外の何物でもないよ?」


あの頃よりも身長も髪も少しは伸びた。陸上はもうやめちゃったけど、あの頃の私の言葉をまだ覚えてくれていた瑞輝がたまらなく嬉しい。




「な、紘那。写真撮ろ?」

「え…いいの?」

「出会って、3年。3年前のこの時期、紘那が俺の未来を変えてくれた記念だからね。
いつか現像してあげるから、ほらもっと近づいて」


長い手を使ってスマホを空の方へ向ける瑞輝にグッと近づきピースをする。
カシャリと機械音が鳴り私と瑞輝は1枚の写真に収まった。

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