ユウガオ



「今日少し遠くてもいい?」

彼に会えるだけで
彼の匂いに包まれるだけで
私は胸が高鳴る



昔から変わってないとこは
車の中でも手をつなぐとこ


屋上にナイトプールを
持つことで有名なホテルの前にとまった



目の前には海が広がってる


「ついたよ」
彼は私の頬に優しく口付ける



「綺麗…」
夕日の沈みかけた海をみて
私はなぜか胸がぎゅっと
締め付けられた



「まり…」
彼は私を後ろからぎゅっと
包み込む

周りにはたくさんいるのに


こんなとこはやっぱり彼らしい



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