「15―イチゴ―」
──side†壱†──
4限終了のチャイムが鳴って、俺たち4人は屋上へと向かった。
風通しのいい屋上は、この暑い天気の中、昼飯を食べるには絶好の場所だ───…。
早く来ねぇかな──…
ドキドキしながらも、1分が長く感じるほど来るのを心待ちにしている。
屋上の扉が開いて、葵本たちが姿を現した──…。
4人が側まで歩いてきて、「よっ!」と俺たちは軽く手を挙げて挨拶をした──…。
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