からっぽ。
《要一》



その人は、少し、不機嫌そうな顔で入って来た。





ココは

“ホストクラブ”よりもリーズナブルで、ラフな格好をして接客をする店。


“ボーイズバー”



今日は、常連である“香子ママ”の誕生日。


20代で、大きなクラブを経営していて、最近、良く顔を見せてくれる様になった、大事なお客様。


「お店が終わったら、行くね!」



その言葉通り、午前1時を過ぎた頃にやって来た。



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