からっぽ。
《歩実》



お店の中は騒がしく、
「要ちゃ~ん!一緒に飲もうョ~」


坂下を目当てに来ているのだろう、女性の二人組は“叫んで”いる感じ………



「行ってあげたら?」

「歩実さんが、一人になっちゃいますから」


『そんな“営業トーク”じゃ、あたしは乗せられない』


そんな事を思ってた。



それでも坂下は、私の相手をしながら、二人居るスタッフに仕事の指示をして、他のお客さんにも声をかけている。



きちんと仕事をこなす様子は、見ていても気持ちが良かった。



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