キミなしではいられない
王子様との再開


「優星《ユズ》みーつけた」

ママに叱られる度に、家を飛び出したあたしをいつもいつも探して見つけてくれる彼のことが大好きだった。


「もう暗いし危ないよ?手繋いで帰ろう、ね?」


彼の手の温もりをを肌で感じながら家まで帰る時間が何よりも好きだった。


「一緒に謝まったら許してくれるよ」


彼の優しさはまるで王子様のようにキラキラしていて...そんな彼が幼いながらに眩しくて。


だけど自分が小学二年生になった時、突然彼は引っ越してしまった...


覚えているのはゆーちゃんというあだ名だけ...

小さい頃の淡い記憶...
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