【完】好きなんだからしょうがないだろ?
莉子の言うように気になるのならストレートに聞いてみればいいんだって思った。
「なんか文句あんのか?オレがどこに住もうと勝手だろ?」
「うっ……」
意気込みながらもやっぱり大嫌いな玲央の存在は偉大だった。
「そ、それに!なんで同じ高校にいるの……?ここは、あたし達と同じ中学出身は……っ、その、あたしと莉子だけで……」
歯切れ悪く言いながら玲央から視線を逸らすあたしの鼻に、バニラの甘い香りがふわりと漂う。
「なぁ?」
「は……っ、はい?」
淡く目を細めてあたしにそう投げかける。