妄想オフィス・ラブ ~キスから始まるエトセトラ~

「おい、影山。今日ちょっと残れるか?」


「………はい。何かありました?」


「高宮の契約したお客様の契約後打合せなんだが、お前俺に付けるからそろそろ覚えてけ。だから夜に高宮と3人で打合せな」


「………はい」


「18時から会議室使うから、A2図面人数分出しといてくれ」


「………はい」


「終業後に悪いな。頼む」


「………はい」




*※.・.※*※*※・.※*※.・.・※*※*.※・※




「じゃあ…こんなとこだな。高宮、お客様と今後のスケジュール組んで、契約後打合せの後の色打合せとか、建具打合せとか、ちょっと混んできてるから早めに予定を立てて教えてくれ」


「はい。分かりました。宜しくお願いします三嶋課長」


「わりぃ、影山。これでコーヒー買ってきてくれないか3人分な」


「あっ、すみません。ありがとうございます」


「………はい、ありがとうございます」


会議室の中でも一番小さいここは休息コーナーに一番近く、三嶋は自分の財布から千円札を出し、影山に頼む。


< 60 / 85 >

この作品をシェア

pagetop