魔女の瞳Ⅲ
ともあれ、これにて全て終了。
御影市に魔性を呼び寄せていた悪霊・百禍の脅威は去った。
…とはいえ、これで完全にこの街に魔性が現れなくなった訳ではない。
呪眼を持つ稀代の魔女である私…四門メグがいる限り、その呪眼目当ての連中は今後も集まってくるだろう。
私と修内太の周囲は、今後も何かと賑やかなままのようだ。
「でもまぁ」
修内太が、肩越しに私の顔を見た。
「自分で引き寄せてる以上、ちゃんと責任は持つんだろ?」
意味ありげな修内太の言葉。
『この街の人間、守ってくれるんだろ?』
私にはそう言ったように聞こえた。
「…フン」
私はそっぽを向いて、肩にかかった髪を片手で払った。
「少しくらいは手伝いなさいよね」
夜が明けてきた。
永劫の闇を歩く魔女にも、光が差し込み始めていた…。
御影市に魔性を呼び寄せていた悪霊・百禍の脅威は去った。
…とはいえ、これで完全にこの街に魔性が現れなくなった訳ではない。
呪眼を持つ稀代の魔女である私…四門メグがいる限り、その呪眼目当ての連中は今後も集まってくるだろう。
私と修内太の周囲は、今後も何かと賑やかなままのようだ。
「でもまぁ」
修内太が、肩越しに私の顔を見た。
「自分で引き寄せてる以上、ちゃんと責任は持つんだろ?」
意味ありげな修内太の言葉。
『この街の人間、守ってくれるんだろ?』
私にはそう言ったように聞こえた。
「…フン」
私はそっぽを向いて、肩にかかった髪を片手で払った。
「少しくらいは手伝いなさいよね」
夜が明けてきた。
永劫の闇を歩く魔女にも、光が差し込み始めていた…。