箱入り娘と黒猫王子
「おい、そんな調子じゃ午後から授業出れねぇよ?」

「うぅ〜……」



お昼休みに突入した私の机には、まだファイルが3冊。
これに判を推し終わらないと、お昼どころか授業が始まっちゃう。

阿笠先輩は昼休みちょっと前に出てっちゃったし、
茉夏さんもお友達が迎えに来てお昼休みに出かけてしまった。

残されたのは私たち二人で、
紫ノ宮先輩は多分、私が終わるまで席を立たない。

うわぁ〜ん(泣)
時間におわれてるのと、見られてる緊張で余計に慌てる。



「はぁ…、ふら、」

「は、はい!ごごめんなさい!!すぐ「死ぬ気でその1冊終わらせろ」」



へ?
私はどの1冊か分からなくて、キョロキョロ3冊を見比べる。

すると、近寄ってきた紫ノ宮先輩がまだ手をつけてない2冊を手に取り茉夏さんの席に着く。

もしかして……手伝ってくれる?



「早くしねぇと昼食べる時間ねぇよ?」

「ぁ、は、はい!ありがとう、ございますっ!」

「…別に。俺も早く昼食いてぇんだよ。」
< 62 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop