メルディランド


私は

綾。いいとしの20歳。

今日はバイトの打ち上げ。

憧れの人気の先輩と
話すチャンスが
この日しかない…!!

「う〜ん…忘れてたよ…」

こいつは幸助。
同い年。

この人も同じバイトで
働いてる。

まあまあイケめんで
ちょくちょく告白
される…。

こいつとは昔からの
知り合いで
なんとなく同じ
バイトに入った
っていうかんじだ。

「はやくしてよ〜!もう少しで始まるのよ!」


私は無理矢理部屋に
入った。


「ちょっ…何してんだよ…」

「別にいいでしょ!?一人暮らしなんだから…私なんてまだ親のすねかじってるっていうのに…」

私は一人で喋ってた。

「これと…これと…これをきると〜…」

「おお!!綾サンキュー!助かるわっ!」


私はまあ一応
洋服のセンスはある。
ていうか
デザイナーになりたい
とか今の歳で
考えちゃってる。


「ああ〜!!髪もぐちゃぐちゃ!」

私は背伸びをして
幸助の頭にさわる…。


ふわふわな髪…。

「いいなあ〜…」

ぼそっと独り言…

「よし!んじゃあ行くかっ!ってかあと5分だよお!!」

「おまえついてるなあ。俺の車に乗せてやるよ!2分ぐらいでつくよ。」


がちゃっ…


「うわっ。車のなかムシムシしてる〜!!」


「普段俺しか乗らないからそんなの気にしてねぇんだよ〜。」

そして打ち上げの所へ…

ブゥーン……。


ガチャン!!


「こんばんわ〜!」

「「お〜!はいってはいって〜」」



私はとっさに
先輩をさがした。
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