ただあの子になりたくて
本当は自分の家族とやり直したかった。
私は単純に輝いてみたかった。
大好きな蒼介だから愛されたかった。
私はただ、椿みたいになることが、夢だった、ただそれだけなのだ。
無理やり紡ぎだそうとする声が鳴きぬれている。
でも私は言葉にする。
これが、私の本当の思いだから。
「私は、自分もみんなみたいに輝きたかった、本当にただそれだけなの。本当にそうなの」
「綺麗事だね。君がしてきたことだよ」
私の目が、軽蔑するように、私から目を逸らす。